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壊れたビデオカメラを修理する(3)

 取りあえず電話を切って考えてみるが、10年近く前の機種を無償ではないにしても修理代金と同額で現行の新品に交換する、というのは結構すごいことなんじゃないだろうか?
 比較するのはちょっと申し訳ないが、ニコンのD70の修理部品がなくなったからといって、1万円そこそこの金額でD700に交換してはくれないだろう。そう考えるとこれはとても運の良いことである気がしてくる。

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 一方最新のビデオカメラの事情に全く疎くなっていたのはちょっとショックだった。もちろんネットでのニュースは見ているし小寺さんのコラムなんかも喜んで読んでいる方だから情報として伝わって来てはいたのだが、完全に頭の中でスルーしてしまっていたようだ。買う気がないのだから当たり前と云えば当たり前なのだが。
 そういうわけで俄に情報を仕入れて熟考した結論は、やはり「交換してもらう」だった。むやみにこだわっていたTRV900の3CCD方式も、3CCDと云っても38万画素×3。HC9の1CMOSは実に610万画素だって云うんだから比較にならない。それに色々なサイトを読んでみてクロッグなどテープ特有のネガな要素についても知ることができたが、これはAVCHD機へのパスがないのだからもとより致し方ない。そして、そうした点が改善されたり3CMOS方式など中級HDV機が今後登場する可能性はごく少ない、というかほぼないことも予測がついた。
 下手をすればソニーのコンシューマーHDV機はHC9で終わるのではないか、という位の状態なのだ。ならばこれまで撮影したテープ(SD)も再生できるこの機種に交換できるのは千載一遇のチャンスと云える。

 腹づもりは決まったが、サービスに云われたように実物を見に行くことにした。行き先は近所のテックランド。しかしここにはHC9は展示されていなかった。もう本当に主流はハードディスク、大容量メモリに移ってしまっているのだ、ということを改めて実感しまたちょっと凹む。
 その後回った近所のショップにもHC9はことごとく展示されておらず、結局翌日池袋のテックランドでようやく実物を見ることができた。
 初めて見たHC9はかなり大柄なボディーだったTRV900と比較すると2周りは小さい。そういえば運動会なんかで他のお父さんが撮っているビデオカメラが随分小さいなー、とぼんやり思っていたのを思い出した。
 アクセサリー類の代替は出来ませんので…と云われていたので、その辺を中心にチェック開始。まずレンズ前玉は37mmで52mmのフィルターやワイコンは流用出来ない。アクセサリシューも新しい形状でズームマイクの流用不可。もっともマイクは随分昔、下の子が三脚ごとひっくり返して根元を割ってしまっているから関係ない。
 本体のみ、と云われたのでチャージャーが必要なのかと思ったが、ACアダプターを本体直結にして充電可能であることが分かった。但し付属のバッテリーは4種類ある容量のうち下から2番目(NP-FH60)で2時間持つかどうかのサイズ。
 TRV900もバッテリーチャージャーは別キットだったかも知れないが、バッテリーは大容量の物が最初から付属していた。
 それと一番気になっていたズームレンズ、ツァイスT*は京セラのCONTAX RTS時代からのちょっとした憧れではあったが、35mmカメラ換算で40〜400mmというのは頂けない。ワイド側が足りずワイコン必須となってしまう。何故こうも望遠側ばかり伸ばすのだろう?いくら手ぶれ補正があると云っても400mmなんて手持ちで撮る感覚の物ではないのでは?実際テレ側一杯に振ってファインダーを見ると画面酔いしそうな勢いだ。ワイド側は28mm相当とは云わないが35mmくらいにして欲しいと思う。
VCL-HG0737C.jpg またワイコン(VCL-HG0737C)がHGグレードで、これでも前のモデルより小さいらしいのだが大きく重く、しかも高い。カメラに装着した際のバランスを考えるとバッテリーも大型の大容量タイプ(NP-FH100)にする必要がありそうだ。
 そう考えていくと修理交換費用と合わせて何だかんだで50,000円ほどもかかってしまいそうだ。少なくともワイコンだけは手配せねばなるまい。
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